そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

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花咲くころ

監督:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス

(ほぼネタバレ)1992年トビリシ、14歳エカとナティアの二人は確かにその時そこで生きていたという映画

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ソニータ

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ

(ネタバレ)ドキュメンタリーとしての問題提起も含めオススメです

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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最新記事

映画「神聖なる一族24人の娘たち」マリの女性たちの性と生、女性賛歌的でエロさはないよ

「ロシア西部のヴォルガ川流域に広がるマリ・エル共和国」

こういう知らない国や地域の名を聞きますと、え?どこどこと、即、グーグルマップを開きたくなりますし、どんな映画だろう?と興味をそそられます。

もっと南のコーカサス地方かと予想してマップを見たのですが、意外にもモスクワに結構近いんですね。と言っても、モスクワから東へ 600kmくらいの距離はあります。

 

監督:アレクセイ・フェドルチェンコ

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ロシアの少数民族で、独自の言語、文化、宗教を持つマリ人の女性たちの物語。四季の移り変わりによって様々に彩られる風景と、世俗的な近代性に染まることなく、独自のフォークロアの中に生きる女性たちの美しさを、まるで、印象派の巨匠ルノワールの絵画のように瑞々しく、鮮やかに描き出しつつ、どこにもない摩訶不思議な世界を作り上げた。(公式サイト

 

数えてはいませんが、タイトルに24人とありますので24人なんでしょう、「O(オー)」で始まる名前を持つ24人の女性たちの、何ていうんでしょう? 「性にまつわる」という表現が一番近いでしょうか、「セックス」そのものの場合もありますし、「生」きることでもありますし、「自然」とのつながりのようなこともありますし、そうした女性たちの生きざまが、神話的でもあり、また説話的でもある描き方で描かれていきます。

 

ラストに「世界に平和を!」のメッセージ的なカットがありましたが、確かに、女性の世界には戦争などあり得ないですね。

 

24の話は、それぞれ関連性はありませんし、ひとつひとつも掴みづらい内容のものもありますので、映画として面白いかというとやや厳しい面もありますが、画も美しいですし、女性が皆生き生きしていますし、捨てがたい映画です。

ひとつひとつの意味あいを知って見たほうが楽しめそうです。中には笑えるシーンもあるのですが、考えながら見ていて、笑いそこねてしまいました。

 

こういう映画を見ていますと、なんだ、生きるって単純なことだと思い知らされるんですが、一旦場内が明るくなってしまいますと、ああ、そうもいかないかと実に簡単に現実に引き戻されてしまうという…ことですね。

 

火の山のマリア(字幕版)

火の山のマリア(字幕版)