そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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ブランカとギター弾き

監督:長谷井宏紀

(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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残像

監督:アンジェイ・ワイダ

アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です!

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「愛、アムール/ミヒャエル・ハネケ監督」人間って弱気になれば同情もして欲しくなるものなのに…

ミヒャエル・ハネケ監督、相変わらず素っ気ないです。え?そのシーン、そこで切る?みたいなことなんですが…。

ですから、「愛、アムール」なんて日本語タイトルから感じられるような甘さなど全くありません。老夫婦の介護と最期を描いているわけですから、どうしたって甘く楽しい話になりようがないのですが、逆に言えば、眼にみえる愛(この言い回しも変ですが)など描こうとしない分、フィルターもかからず見やすいものになっているように思います。

それにしても二人とも強い人ですね。ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リバ)なんですが、普通人間は弱気になれば同情もして欲しくなるものですし、優しい言葉をかけられればさらに弱気になるものだと思いますが、この二人、全くそういったところがなく、個人のアイデンティティが崩れることなど一切ありません。人間の尊厳というよりも、二人の生き様そのものということなんでしょうか…。この二人であれば、あの結末は当然という感じです。

現代にあってはさほど特異なテーマではありませんし、むしろ日本では現実の方がもっと先に行っているような感じさえしますので、映画としてはそれほど印象は強くないのですが、このテーマをこれだけ冷めたタッチで描けるのはミヒャエル・ハネケ監督くらいではと思います。