「空海-ku-kai- 美しき王妃の謎」スペクタクル以外に見どころはない、つまりDVDではつまらない

なんだ、空海の映画じゃないのね(涙)。

それに、染谷くん、ついに海外映画で主役か! と期待して見たんですが、どうなんでしょう、確かに出ずっぱりではありますが、映画の基本物語には絡んでいません。物語を進めていく狂言回し的な役どころで、俳優としての力が発揮するシーンがありません。

 

空海-ku-kai- 美しき王妃の謎

空海-ku-kai- 美しき王妃の謎 / 監督:チェン・カイコー

 

同じように阿倍仲麻呂役で阿部寛さんが出演していますが、こちらもただ立っているだけで俳優として可愛そうです。

 

チェン・カイコー監督って、こんな映画を撮る監督でしたっけ? 「さらば、わが愛/覇王別姫」と「北京ヴァイオリン」の記憶がかすかにある程度ですが、とてもよかった印象が残っています。

 

この映画を表現しようとしますと、とにかく「スペクタクル」以外にはありません。「歴史」なんてのもつきません。ただ単に「スペクタクル」だけです。

 

壮大なセット、群衆、ワイヤーアクション、VFX、スムーズに動き回るカメラワーク、それ以外に見るべきものはありません。

 

それだけあれば十分か…(笑)。

 

ただ、DVDで見たんでは意味がありません。劇場で見るべき映画でした。でも、見なくてよかったと思います(ペコリ)。

 

原作は夢枕獏さんの『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』とのことですがまったく知りません。原題は「妖猫伝 Legend of the Demon Cat」、空海のくの字もありません。

 

映画として(少なくともDVDで見る限り)得るところは何もないのですが、中国との関係で日本映画が変わっていくひとつの流れの中のものであればそれもまた意味のあることかとは思います。