ダニエル

サスペンス、オカルト、スリラー?よくわからんけどD級かな

まあなんともうるさい映画ですね。

全編、音楽やら効果音で煽ったり驚かせようとしています。

が、成功していません。

ダニエル

ダニエル / 監督:アダム・エジプト・モーティマー

音付けはゲームみたいなもの? 

ゲームはしませんので映画の中のシーンやゲーセンの近くを通った時に感じるだけの印象ですが、この映画の音の印象はゲームみたいな感じです。

それに考えてみれば、映画の内容もゲームみたいなものかもしれません。

この映画、お休みがありません。最初から最後までテンション上げっぱなしです。

基本プロットは、イマジナリーフレンドは分裂した自我であり、そのイマジナリーフレンドが本来の自我に取って代わろうとするというもので、映画の前半は自我とイマジナリーフレンドが次第に対立していくサスペンスタッチで描かれ、後半になりますとそのイマジナリーフレンドは実は時代を越えて存在している霊的存在であるとのオカルトタッチに変わっていきます。

前半はまだ見られますが、後半はヴィジュアル的にもD級(ダサ級)になります(ペコリ)。でも、いろんな映画があってこそですので否定はしません。

ネタバレあらすじとちょいツッコミ

ツッコミを入れるような映画ではありませんのでツッコミはありません。

いきなり銃の乱射事件です。

5歳くらいのルークの家では夫婦喧嘩です。ルークは外に出て乱射事件の現場に行き射殺された犯人を見ます。ルークの隣にやや年上に見えるダニエルがやってきて友だちになります。

ルークは始終ダニエルと遊ぶようになります。母親にはダニエルは見えません。映画としてもダニエルがイマジナリーフレンドであることが示されます。母親はルークにダニエルをドールハウスに閉じ込めるように言い、ルークも従い鍵を掛けます。

10数年後くらいの設定でしょうか、ルーク(マイルズ・ロビンス)は大学生になっています。両親は離婚し母親と暮らしていますが、母親はかなり情緒不安定です。ルークは(多分)孤独で人付き合いもうまくありません。

ある日、母親が精神疾患が高じて入院します。ルークはふたたびダニエル(パトリック・シュワルツェネッガー)と話をするようになります。

ダニエルの登場が何によるものかその直接的な契機は記憶にありません。ドールハウスに閉じ込めたんですから鍵を開けたシーンがあったんでしょうが見逃しています。それに心理療法士と話しをするシーンが(唐突に)あり、この心理療法士は後半になると悪霊祓いをする人になります(笑)。(ツッコミ入れちゃいけません)

これ以降はすべてルークとダニエルのシーンでつくられています。前半は人付き合いのうまくないルークをダニエルが後押しして女性と話をさせたりキスをさせたりして、キャシー(サッシャ・レイン)と信頼関係が生まれたりします。

ふたりの関係は画像のような感じですから常に危うさがつきまといます。

後半になりますと、ルークの葛藤が強くなり、肉体が乗っ取られるのではないかとの恐怖心に駆られるようになります。

あれこれいろんなシーンはありますが、結局、ダニエルはイマジナリーフレンドではなく、冒頭の乱射事件の犯人に乗り移っていた悪魔が幼いルークに乗り移った悪霊ということです。

その犯人の父親を訪ねますと、その犯人が絵にダニエルと書き残していたことがわかったりします。また、心理療法士に相談しますとその心理療法士はシンギングボウルを持ち出し悪霊祓いをし始めます。(ツッコミどころだと思うけど我慢)

結局、悪霊なんでしょう、何やらよくわからないビジュアルの被り物をかぶった人物まで登場し、最後はキャシーのアパートメントでルークとダニエルの対決となります。

ダニエルとあの悪霊はゲームで言えばボスキャラみたいなものかもしれません。

ラストは屋上からふたりで落ちていき、上からの映像でルークの周りに血が流れていましたのでルークは死んだんでしょう。そして、駆けつけたキャシーが隣に佇んでいましたので、きっとダニエルはキャシーに乗り移ったのでしょう。

この映画が当たれば続編で女性版ダニエルの登場という狙いかもしれません(まずないと思いますが…)。

二世俳優

言うまでもなく、ルークをやっているマイルズ・ロビンスはティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子ですし、ダニエルのパトリック・シュワルツェネッガーの父親はアーノルド・シュワルツェネッガーです。

この映画ではどちらもパターン化された人物像を演じさせられていますので何とも言えませんが、いい役に巡り合わないと難しいかも知れません。

予告編で面白いかもと思って見に行きましたので、アダム・エジプト・モーティマー監督のこともまったく知らなかったのですが、過去の作品もホラー系だったんですね。

ちょっと調べてから見に行けばよかったです(笑)。

デッド・ガール(字幕版)

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