「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(DVD)コメディの味わいを出すべきかと…

まずは、すごいタイトルだなあと目がいき、大森立嗣監督だからと見た映画です。

宮川サトシさんの自伝的漫画が原作なんですね。

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(新装版)

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(新装版)

  • 作者:宮川 サトシ
  • 発売日: 2018/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 / 監督:大森立嗣

 

それにしても大森立嗣監督ってほんとにいろんな映画を撮りますね。オファーの話が多いということなんでしょうか?

ただ、出来の良し悪しの落差が大きい監督で、軽い感じの「まほろ」「セトウツミ」をのぞけば、良かった(と私が思った)のは「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「日日是好日」くらいです(ペコリ)。

 

この映画も、劇場で見ればもう少し集中できたかもしれませんが、さすがにこの内容ですとDVDじゃ持たないです。

 

こういった物語であまり感情が前面にでてきますと引いてしまうということです。

 

こういうというのは、母親が癌の宣告を受け、闘病生活を見守り、そしてその死に立ち会う男の話ということで、その男がかなりのマザコンだからということです。もちろん、自伝的漫画が原作とはいえ、原作者の宮川サトシさんがそうだというわけではありません。

 

とにかく話が一本調子ですし、サトシ(安田顕)の母親(倍賞美津子)への思いに変化がないのがつらいです。そりゃ母親の死というのは悲しいことでしょうし、死に向かっていく姿を見ていることはつらいことかもしれませんが、この映画のサトシの感情はいつもほぼ同じです。

 

宣告を受けてから亡くなるまで2年くらいのようですが、さすがに人の気持ちにももう少し変化があるでしょう。

 

墓石を見た後に、兄(村上淳)が叫びまくって、みなで海に飛び込んでいくってもやりすぎじゃないの(笑)と思います。泣かせようとしたんじゃなくて、笑わせようとしたんでしょうかね。

 

そのシーンだけではなく全般的にシリアス(ということはないが)なのかコメディなのか、かなり中途半端なのも映画に入れない原因かと思います。

 

その一番の原因は安田顕さんではないかと思います。この俳優さん、いろいろ見ていますが真面目(印象)ですよね。目一杯叫ぶシーンが2、3シーンありますが、ストレート過ぎて、あまり美しくありません。

その意味では、キャスティングのコンセプトが間違っているんじゃないでしょうか。その点は母親役の倍賞美津子さんにも感じます。二人ともどちらかといいますとストレートな演技に良さが出る俳優さんじゃないかと思います。この映画の役柄は真面目さをふっとかわす余裕のようなものが必要ではないでしょうか。

 

とにかく、映画に波(変化)がないことがいちばんの問題かと思います。

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。

  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: Prime Video