そんなには褒めないよ。映画評

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「ハッパGoGo 大統領極秘指令」ホセ・ムヒカ元大統領も登場するモキュメンタリー

こういうタイトル付けに象徴されるおバカ系(を思わせる)映画は結構趣味なんですが、これはちょっとシラフ(笑)で見て大笑いするのは無理ですね。

 

ハッパGoGo 大統領極秘指令

ハッパGoGo 大統領極秘指令 / 監督:デニー・ブレックナー, アルフォンソ・ゲレロ, マルコス・ヘッチ

 

企画は面白いけれども映画の作りに乗り切れないということかと思います。おバカ系だと思ったのは私の思い込みでした(笑)。

いわゆるモキュメンタリーとか、フェイクドキュメンタリーと呼ばれるジャンルの映画で、簡単に言いますと、ドキュメンタリー風に作られたドラマということです。

 

公式サイトからストーリーを引用しますと、

南米のウルグアイ政府が世界で初めてマリファナを合法化。
当時のホセ・ムヒカ大統領は「麻薬密輸業者(ナルコス)と戦うための大いなる実験だ」と法案に署名し、国が栽培と販売を統括し、薬局で1グラム1ドルで売ると発表した。

ドラマの発端となるこれは事実のようです。

 

昨年2018年にカナダが大麻を合法化したのは記憶していますが、ウルグアイは、ウィキペディアによりますと「2013年12月10日、政府の監視の下でマリフアナの生産・流通・販売を認める、世界初の国家となった」らしいです。よく知りませんでした。

 

で、そのウィキペディアに「世界の大麻の少量所持に関する法的状況(2018年10月16日現在)」のマップがありましたので引用しておきます。

 

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ウィキペディア

ウルグアイは、南米のブラジルとアルゼンチンに挟まれた小さな国ですね。大麻を合法化した時のホセ・ムヒカ大統領というのは、その質素な生活ぶりで「世界で最も貧しい大統領」と言われていた方で、この映画に本人役で出演しています。

 

実は、これが笑えないことのひとつの理由でもあります。オバマ大統領との会談の実写映像も使われたりしますので、当然そうした映像とフィクションとの境目が曖昧になってきます。

 

笑おうにもそのタイミングが計れないという感じでしょうか。というより、そのようには作られていませんし、そのように作ろうとしたわけでもなさそうです。

 

で、ストーリーの続きはこうなります。

法案成立から数ヶ月たっても、栽培が始まらず、人々は徐々に不満をつのらせ、議会に押し寄せるようになっていた。任期満了を控えた大統領は、国外の供給ルートを探ることにし、オバマ大統領との会談までに米国でマリファナ50トンを手に入れろ!と極秘指令を出す。

実際、オバマ大統領との会談は、合法化した翌年の2014年5月13日ですからかなりリアルな展開です。

 

母タルマと共に米国に渡るアルフレド。「ウルグアイ合法大麻会議所」をねつ造し、コロラド州デンバーで行われる420ラリーやカンナビスカップを通して、米国マリファナ業界に潜入する。ウルグアイからの助っ人警察官タトと共に、果たして大統領のからの指令を遂行することができるのか?

ということになります。

 

このアルフレド、タルマ、タトの三人が大麻を求めてアメリカのあっちこっちを飛び回る(それほどでもないかな?)様子をドキュメンタリー風に追いかけ、ナレーションなど入れて描いていきます。

 

見たのが一週間ほど前ということもありますが、記憶できるほどメリハリを持って作られていませんので全体の印象以上の、どこへ行って何があったかという細かいことは記憶していません。

 

アルフレドが現地の、ニューヨークだったかな、女性と親しくなったり、タルマとタトが親密な関係、それもSM的嗜好であったりするなどのオマケも入れていました。

 

で、作戦は成功し、トラック三台分の大麻を、あれ、タトが自分で飛行機に積み込んでいました? もしそうなら笑わなくちゃいけないとこだったんでしょうが、笑える間合いで作られていませんので、ああそうなの、と真顔で見ていました(笑)。

 

要は、「ハッパGoGo」などというタイトルで売っちゃいけない映画ということでした(笑)。

 

ウルグアイの映画で記憶があるのは「映画よ、さようなら」、いい映画でした。

 

映画よ、さようなら(字幕版)