そんなには褒めないよ。映画評

映画を見てから読むブログ

「ヘレディタリー 継承」無茶苦茶なネタバレ、面白かったと思う人は読まないで…。

年に数本ある 金返せぇぇぇぇぇぇぇー! の1本です(笑)。

 

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公式サイト / 監督:アリ・アスター

 

宣伝文句の

今年のサンダンス映画祭で「ホラーの常識を覆した最高傑作」「現代ホラーの頂点」と批評家から最高の評価を受け全米を震撼させたホラー映画がついに日本公開。

にやられ、普段ホラーなどめったに興味を持たないのに、他に見たい映画も見当たらずということで足を運んだのが大間違い、それに、これ、ホラーじゃないでしょう、オカルトでしょ! と、ついついホラーとオカルトの違いもわからないのに知ったかのような文句までつぶやいてしまう始末…

 

という映画です(笑)。

 

映画.com とか、Yahoo!映画の評価がそこそこなのは、相当ステマが入っています。

 

そもそもホラーと言うほどのゾクッとする怖さもありませんし、オカルトだとすれば肝心の「霊」があまりにも陳腐ですし、一番もっともな解釈は、妻であり母親であるアニー(トニ・コレット)がその仕事であるミニチュア作りに集中するがあまりの妄想映画だと思います。

 

物語は一家族の中で全て完結しています。アニーとスティーブ(ガブリエル・バーン)の夫婦と二人の子供、兄ピーター(アレックス・ウォルフ)は高校生くらい、妹チャーリー(ミリー・シャピロ)は小学校高学年くらいの家族構成で、おばあちゃんが亡くなったところから始まります。

 

ファーストシーンは、部屋中にいくつかのミニチュアの家が置かれた部屋から始まり、パンしたカメラがそのひとつにクローズアップしていきますと、そのドアが開いてスティーブが登場、ベッドで眠っているピーターを起こしにきます。

続いて、スティーブが向かうのは庭、といってもそもそも家自体が山(森?)の中の一軒家風ですので、その母屋の向かいのツリーハウスにチャーリーを起こしにいきます。

 

おばあちゃんの葬式です。アニーが、何だかよくわかりませんが、おばあちゃんは霊的におかしな人だったと弔事を述べています。

アニーはミニチュア作りを仕事としています。初っ端のミニチュアのシーンはその仕事場です。

 

で、これから、この家でオカルト的なことが起きるのですが、最初にラストシーンのことを書いておきますと、チャーリーはピーターの過失の自動車事故で首がもがれて死に、スティーブは、霊によってなのかアニーによってなのかはわかりませんが火に焼かれて死に、アニー自身も自ら首をギコギコと(笑)切り落として死に、最後に残ったピーターに霊が乗り移り、何だかよくわからない王となってゾンビたちにかしずかれて終わり、次第に引きのショットに移りますと、それがミニチュアになって終わるということです。

 

ですので、ホラー or オカルト映画初心者には、アニーの妄想だとしか考えられない映画です。 

 

いずれにしてもつまらないです。初心者と言えどもその昔は(笑)、 エクソシストもオーメンも、サスペリアだってサイコだって、キャリーだって見ています。それらに比べれば、xxxxxxです。

 

ゾクッとするところが全くありません。かといって、パロってるわけでもなく、コメディでもなく、らしいところはラスト10分位でしょう。

 

そもそも何が起きようとしているのかラストまで何が何だかわかりません。

 

母親が亡くなった動揺なのか、アニーは最初からかなりハイテンションで危なっかしい感じはあります。

最初しばらくは妹のチャーリーがなにか怪しげな雰囲気を漂わせています。ただ、ほどなく、ピーターの運転する車の後部座席から息苦しさ(なぜかは不明?)のあまり首を出していたところ、道路の電柱に首をもぎ取られ死にます。

 

アニーは娘を失いさらにおかしくなっていきます。

で、アメリカ映画などによく出てくる傷ついた者同士が自分の経験を話すことで乗り越える自助グループに参加し、そこで知り合った(というか意図的に近づいてきた)女性と知り合い、霊を呼び出す方法を教わり、無理やりスティーブとピーターに参加させてチャーリーの霊を呼び出します。このあたりからやっとオカルトチックになってきますが、このあたりにきますと、もうアニーがそもそもの元凶だとわかりますので、そのハイテンション加減に、鬱陶しいな、こいつ! と思う気持ちが先立って映画自体が楽しめません。

 

チャーリーが燃えて黒焦げになります。忘れていました、埋葬されていたおばあちゃんの死体が屋根裏部屋に隠されています。

 

結局、いつの時代かわかりませんが、昔の王が蘇りたいがために男の体を欲しがり、ピーターに目をつけて、ゾンビを操り、ついにはピーターに乗り移り蘇りました。

 

めでたし、めでたし。

 

という映画でした。

 

すみません、書いている私がハイテンションでした…。