そんなには褒めないよ。映画評

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「屋根裏部屋のマリアたち/フィリップ・ル・ゲイ監督」1960年代の話とは言え、なんとも金持ちの男に都合のいいお話しです(笑)

1960年代の話とは言え、なんとも金持ちの男に都合のいいお話しです(笑)。

まあコメディなんですからどうこう言うことでもないのでしょうが、主役のムッシュ・ジュベール(ファブリス・ルキーニ)が経営する証券会社は順風満帆、というより野暮なお金の話などこの際関係なしですし、新しくやってきたスペイン人のメイド、マリア(ナタリア・ベルベケ)は美人で有能、たまたま家を追い出されて住むことになった屋根裏部屋のスペイン人たちは皆いい人で包容力満点で彼を優しく受け入れますし、密かに好意を持つマリアが部屋に訪ねてくるやそのままベッドイン、その後妻との離婚はすんなり進んだようで写真家(だったかな?)と再婚したと簡単に語られ、すっかり自由になったムッシュ・ジュベールがオープンカーでスペインに帰ったマリアを訪ねてみるとマリアは満面の笑みで迎えるというハッピーエンド、笑いたくなるほど調子のいいお話しでした。

それを嫌みなく見せているのは、ムッシュ・ジュベールを演じるファブリス・ルキーニさんの、ちょっと年齢はいきすぎている感はありますが、その憎めない飄々としたキャラクター&演技でしょう。

それともうひとつ、ムッシュ・ジュベールとマリアのラブストーリーをあまり前面に出さずに、7,8人でしたかスペインの女性たちとのエピソードの中に控えめに描いていることですんなり受け入れやすいものになっています。

そういえば、ラストシーンがはっきりしなかったんですが、マリアが村の女性と交わした会話の「娘」というのはマリアの娘だったのかな? もしそうならムッシュ・ジュベールの子供ってことになるんでしょうね(笑)。

このあたりのスペイン人の描き方は(マジで言えば)首をひねりたくなりますが、それも含め、スペイン人=陽気って、ステレオタイプなキャラクター設定ってのはコメディの常道ってことでしょうか。ああそういえば、フランスのマダムたちも徹底的にステレオタイプでしたね。