そんなには褒めないよ。映画評

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「おとなのけんか/ロマン・ポランスキー監督」けんかはおとなのストレス解消法?今やおとなのけんかの方が単純で爽やかということでしょうか

んー、何だかおとなのけんかの割には、深みもなく、単純でつまらないですね。まあ、そもそもけんかに深みなど期待する方が間違っているんですが…。

舞台劇の映画版というのも結構好きですので、ポランスキー監督ということもあり、結構期待していったのですが、ほとんど読めてしまう展開でつまらなかったです。

子供のけんかをきっかけに2組の夫婦が出会い、最初はお互いにおとななんだからと本音を押さえて、建て前で話し合っているのですが、ちょっとした言葉の端々をとらえて次第に険悪になり、ついには夫婦同士の罵り合いが始まってしまうという、ありそうであり得ないお話しです。

出演は、ジョディ・フォスタージョン・C・ライリーケイト・ウィンスレットクリストフ・ヴァルツとかなり豪華です。セリフ量も多く会話劇ですから、俳優としての力量が試されます。

ただ、皆そつなくこなしてはいましたが、人間性が感じられるほどには演じきれていません。キレ方も単純ですし、怒りにためもなく、まあ子供のけんかですね。いやむしろ、今や子供のけんかの方が深いかも知れません。こんな簡単にキレていたら、子ども社会じゃやっていけないような気がします。

と言ったわけで、ほとんど映画の内容には集中できず、カメラワークとかの映画技法のことばかり考えていました。室内の会話劇、それも4人ですから、カメラの切り返しもかなり頻繁になります。どうやって撮っているんでしょう? 会話の流れを阻害しないためにもカットごと撮るわけにはいかないでしょうから、何台かのカメラで撮っていると思うのですが、あれ、そこにカメラなくてさっきのカットはどうやって?などとあれやこれや不思議ではありました。