そんなには褒めないよ。映画評

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ミルク/DVD

ミルク
これは、劇場で観なくては良さが分からない。淡々とドキュメンタリー風に進行する伝記的映画をDVDで観るなど、ましてや、一気に観る時間がなく、2日に分けてみるなど、とんでもないことだとあらためて知った。

しかし、であっても、静かなる感動を味わうことはできた。

ハーヴェイ・ミルク。実は、この映画がアカデミー賞で話題に上るまで、全く彼のことを知らなかった。ましてや、こういったゲイ権利運動がアメリカであったことも知らなかった。

民主主義の国(?)アメリカが、決してマイノリティに心優しいわけではなく、多くの差別があることを知らないわけではないが、それにしても、社会から差別をなくすことの難しさをあらためて思い知らされる。振り返って、自分には(あらゆることに対して)差別意識はないのか?と、日々問い直し、差別意識を取り払う(解放する)ことから始める以外に方法は多分ないのだろう。

現実のハーヴェイ・ミルクの人生はかなりドラマチックなものだっただろうと想像するが、監督ガス・ヴァン・サントスは、一歩引いた視点から、客観的ともみえる映像を積み重ね、静かに、ミルク、そして彼を取り巻く人々やムーブメントをとらえていく。

ガス・ヴァン・サントスらしい、好感の持てる映画だった。

“Hello, I’m Harvey Milk and I’m here to recruit you!” が、ハーヴェイ・ミルクの決まり文句らしい。