おすすめ映画
「天安門、恋人たち」「スプリング・フィーバー」のロウ・イエ監督、2014年の作品です。なぜこんなに公開が遅くなるのか不思議ですね。 一般的にの話ですが、映画祭で評価の高い映画は逆に一般公開が難しいのかもしれません。この映画も2014年のベルリンで銀…
グザヴィエ・ドラン監督、27歳にしてすでに6作目、どの作品も自国だけではなく世界に配給され高評価、どんだけ才能豊かなんだ!という若き天才映画監督です。 この映画は俳優もすごいです。ギャスパー・ウリエル、マリオン・コティヤール、レア・セドゥー、…
「ショコラ」と聞きますと、私はジュリエット・ビノシュとジョニー・デップの映画を思い出してしまいます。映画のタイトル付けもなかなか難しいものです。とは言っても「君がいて、僕がいる」はいただけません(笑)。 こちらの「ショコラ」は、公式サイトに…
いやあ~、最初から最後まで涙が止まりませんでした。1リットルくらい出たかもしれません(笑)。 ただ、単純に感動というわけではなく、とにかく細かいところでうまいんですよ。監督も、俳優も、もちろんジュリアン・ムーアもそうなんですが、ステイシーを…
さすがに現代では帝国主義戦争は起きにくくなっていますが、民族紛争はいたるところで起きています。シリア内戦、南スーダン、毎日のように何人死亡などと記事になっています。 この映画は、そうした民族紛争(戦争)の、ある意味核心をとらえた素晴らしい映…
いやあー、今年のベストでしょう!! おしゃれですし、シュールですし、切ないですし、ナンセンスですし、笑えますし、ほっこりしますし、映画として冴えていますし、完璧でしょう! ですが、観客は私を含め3人でした(涙)。 団地の故障中のエレベーター。…
五体投地 五体、すなわち全身を地に投げ伏して礼拝する、仏教における最も丁寧な礼拝方法だそうです。 日本仏教では馴染みがない礼拝方法ですが、僧侶が膝をつき、額を床につけて両手を頭の上まで上げる姿を目にすることがありますが、あれも五体投地の変形…
「ハンナ・アーレントの監督&主演の最新作」これがこの映画のキャッチになっているようです。 それだけ「ハンナ・アーレント」が良かったということなのでしょう。確かに、その後、本やネットで「ハンナ・アーレント」の名を目にすることが多くなった印象で…
このところ続けざまにドキュメンタリーを見ています。もちろん、結果としてですが、「FAKE」「ラスト・タンゴ」「シリア・モナムール」、そしてこの「AMY」と、2週間で4本目です。 この映画はいいですね。 ドキュメンタリーと言えども、ドラマと同じように…
ジャ・ジャンクー監督が帰ってきた! そんな感じのする映画です。 前作「罪の手ざわり」のレビューを読み返してみますと、ジャ・ジャンクー監督の何かが変わっていく過渡期ではないかなどと書いていますが、結局「青の稲妻」や「世界」に戻ったのでしょう。 …
最近は、リバイバル上映やデジタルリマスター版の上映が結構多くなっていますね。あまり客の入らない映画の買い付けが難しくなっているのか、観客の二分化が進んでいるのか、何が起きているんでしょう? この「放浪の画家ピロスマニ」も、ギオルギ・シェンゲ…
これだけ作り手の才能が感じられる映画はめずらしいです。もちろん、その中心はカルロス・ベルムト監督でしょう。 物語は、父が娘を思うヒューマンストーリーであり、何が起きるかわからないミステリーであり、また、そのテイストは、サスペンスであり、ブラ…
グアテマラの映画です。昨年のベルリンで、銀熊アルフレッド・バウアー賞を受賞しています。 久しぶりにびっくりしました! この手のびっくりは「父の秘密」以来です。 ドンデンとか、秘密が明らかになるとか、そういった部類のことではありませんので、それ…
あまり興味のないアカデミー賞も、この映画のルーニー・マーラがノミネートされているとのことで、一気に興味が湧いてしまいました。ぜひ受賞して欲しいですね。 それくらい良かったのですが、実はこれまであまり印象はなく、「ソーシャル・ネットワーク」で…
「過去が現在に是正を求めている」 弁護士ランドル・シェーンベルク(ライアン・レイノルズ)がウィーンでの調停(仲裁裁判)の場で述べる演説からの一節です。結構いい演説で心に残りました。 クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像(黄金のアデ…
これは素直に面白いです! 主演のヴァンサン・マケーニュさんは、ギヨーム・ブラック監督の「女っ気なし」「遭難者」「やさしい人」、それにミア・ハンセン=ラヴ監督の「EDEN エデン」にも出ていましが、IMDbを見てみましたら、2013年辺りからすごい出演数…
昨年公開された「イブ・サンローラン/ジャリル・レスペール監督」とほぼ同時期に製作されているんですね。日本での公開も同時にすれば相乗効果でより入ったのではないかと思います。まあ誰もが考えることですので、そうならなかった何か訳でもあるんでしょ…
刑務所を舞台にした映画にハズレはない(かも?)ですね。 記憶に新しいところでは「預言者」「タンゴ・リブレ 君を想う」、刑務所の中だけの話ではありませんが、「愛について、ある土曜日の面会室」、最近見た映画で何かもうひとつあったような気がします…
「アクトレス」はともかく「女たちの舞台」なんていう二時間ドラマを思わせるタイトルで、映画はどうかな?と思いましたが、とんでもなくいい映画でした。 それもそのはずで、原題は邦題とはかけ離れた「Clouds of Sils Maria」であり、スイスのシルス地方の…
随分前に予告編を見て、これは絶対見なくっちゃと待ちに待った映画です! と言いながらも公開から一週間経っていますので、大きなことは言えません。 あらら、1日1回の上映ですね。さほど入らないとふまれたのでしょうか、良い映画なだけに残念です。 邦題…
これは「映画」です! 余計なことは語らない、余計な演技はしない。画が全てであり、画にとらえられた人が全てです。 そして、ラストカットのカタルシス。いや、この映画の場合、たしかにストンと心に落ちはしますが、カタルシスという言葉は当たらないかも…
カミュの短編「客」の映画化です。日本では、短編集「転落・追放と王国」の中に収録されているそうです。読んだことはありませんので、早速読んでみようと思います。 転落・追放と王国 (新潮文庫) 作者: カミュ,大久保敏彦,窪田啓作 出版社/メーカー: 新潮社…
今月初めからシネマテークで「ラテン!ラテン!ラテン!」という企画ものをやっており、見たい映画が何本かあったのですが、あいにく体調が悪く、やっと最後の日に一本見ることが出来ました。いやあ−、無茶苦茶いい映画でした。ただ、肩はこりますし、全編、…