そんなには褒めないよ。映画評

映画を見てから読むブログ

「楽園」(ネタバレ)事件は描いても人を描かず。吉田修一「犯罪小説集」を映画化

吉田修一さんの小説が映画化されたものはほとんど見ていますが、なかなか小説を越えるものが出ないです。吉田修一さんはどちらかといいますとストーリーテラーですので、物語を追っていくだけの映画では、ただ映像化しただけで終わってしまうからではないか…

「イエスタデイ」(ネタバレ)ビートルズがいない世界なんて!?というビートルズ愛の映画

ビートルズをこの上なく愛する人たちが作ったということがひしひしと伝わってくる映画です。ダニー・ボイル監督はもちろんでしょうが、おそらく脚本のリチャード・カーティスさんがその中心ではないかと思います。 イエスタデイ / 監督:ダニー・ボイル 事…

「ボーダー 二つの世界」(ネタバレ)北欧の妖精トロールをめぐるダーク・ファンタジー

「ぼくのエリ 200歳の少女」を前面に出した宣伝がされていますが、それ系ファンタジーを期待していきますと、ちょっと戸惑うかもしれません。ファンタジーはファンタジーでも、視覚的にも内容的にも、こちらはかなりダークです。 もっとも、「ぼくのエリ」に…

「真実 La vérité」(ネタバレ)カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュであればこその映画

是枝裕和監督のパルムドール受賞後第一作です。 引用の画像を見てのとおり、俳優はカトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークという国際的スター、そして、IMDbを見た限りおもだったスタッフに日本人は入っていないようです。 もとも…

「見えない目撃者」(ネタバレ)吉岡里帆のなつめよりも犯人が主役のようだ

この映画が2011年の韓国映画「ブラインド」のリメイク版だというのは知っていたんですが、「見えない目撃者」でググりますと、この映画ともうひとつ同じタイトルでGAGA版がヒットします。なんと、2015年の中国版までありました。 それだけ基本的なプロットに…

「エンテベ空港の7日間」(ネタバレ)事実よりも人間を、アクションよりもメンタリティーを描く

1976年に実際に起きたハイジャック事件、そして人質救出作戦「エンテベ空港奇襲作戦」を描いています。 過去に3度映画化されているようですが、すべて直後の1976年(エンテベの勝利、特攻サンダーボルト作戦)と1977年(サンダーボルト救出作戦)です。 エ…