そんなには褒めないよ。映画評

映画を見てから読むブログ

「象は静かに座っている」(ネタバレ)この閉ざされた世界から抜け出す先もまた国境に閉ざされた町

「象は静かに座っている」上映時間234分ですからほぼ4時間の映画です。 監督のフー・ボーさんは、この映画がベルリン国際映画祭のフォーラム部門でプレミア上映された昨年2018年2月16日から遡ることおよそ4ヶ月前の2017年10月12日に自ら命を断っています。…

「ラフィキ ふたりの夢」(ネタバレ)ケニア、自由にあるがままに生きたいと願う少女たち

ケニア映画です。アフリカを「舞台」にした映画ではないアフリカ映画って見たことがあるのだろうかと思い返してみても記憶がありません。 この映画の製作は南アフリカの Big World Cinema というプロダクションで、アフリカ映画がたくさんラインナップされて…

「わたしは光をにぎっている」(ネタバレ)翔ばなくてもいい時代の青春ファンタジー

中川龍太郎監督、かなり注目している監督です。 一年ほど前に見た「四月の永い夢」がとてもいい映画であり、その名前になんとなく記憶がありましたので過去記事を検索しましたら、その三年ほど前に「愛の小さな歴史」を見ていたという、そんな始まりです。 …

「グレタ」(ネタバレ)イザベル・ユペール恐るべし!

イザベル・ユペール恐るべし! そういう映画です。タイトルも「グレタ」ではなく「イザベル」でいいと思います(笑)。 とにかく、映画がどうこうよりも、イザベル・ユペールさん、無茶苦茶楽しんでるやんと言うしかありません。軽やかにダンスしながら探偵…

「永遠の門 ゴッホの見た未来」(ネタバレ)シュナーベル監督の目を通しウィレム・デフォーの姿で見るゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ37年の生涯のうち、亡くなるまでの2年あまりが描かれています。監督は「潜水服は蝶の夢を見る」のジュリアン・シュナーベル監督、あらためてこの監督の過去の作品をみてみますと伝記的な映画が多い監督です。 (的)としたのは…

「ひとよ」(ネタバレ)映画は俳優がつくる。田中裕子、佐藤健、佐藤亮平、松岡茉優

俳優でもっている映画でした。 田中裕子さん、佐藤健さん、鈴木亮平さん、松岡茉優さん、特に兄弟妹三人、それぞれの人物設定はステレオタイプであっても、映画のシーンとしてはとてもよいバランスでした。 ひとよ / 白石和彌 白石和彌監督の映画は、デビュ…

「CLIMAX クライマックス」(ネタバレ)これはドラッグ映画ではなくダンス&音楽映画です

紹介文を1,2行読めばおよそ想像がついてしまうような映画なんですが、ギャスパー・ノエ監督ということで、まあ見とくかということで(笑)。 CLIMAX クライマックス / 監督:ギャスパー・ノエ ほぼ予想した通りの映画でした。 雪が降る山奥の廃墟に集ま…

「閉鎖病棟 それぞれの朝」(ネタバレ)ストーリーを語るだけでは感動ものにもならない

平山秀幸監督と聞きますと、どうしても「愛を乞うひと」の、あの激烈な原田三枝子さんの演技が浮かんでしまい、期待値が高くなってしまいます。 とは言っても、それ以降は「しゃべれども しゃべれども」「信さん・炭坑町のセレナーデ」くらいしか見ておらず…

「マチネの終わりに」(ネタバレ)平成のすれ違いメロドラマは非日常に飛び立たず

究極の「平成のすれ違いメロドラマ」見てきました。 原作を読んでいますので、もっと気恥ずかしく感じるかと思いましたが、以外にもあっさりしており、「福山さん、この台詞だけはやめて…」と思っていたシーンもなんとかクリアし(笑)、逆に、オイオイ普通…

「ザ・レセプショニスト」(ネタバレ)マッサージパーラーの受付嬢は何の夢を見たか?

何、このやる気(売る気)のない邦題!? と逆に興味を持った映画です。え? じゃあ成功してるじゃない(笑)。 「The Receptionist」 引用した画像の真ん中の女性がその「受付」の仕事をしているということで、何の店かと言いますと、マッサージパーラー、…