さらば、愛の言葉よ/ジャン=リュック・ゴダール監督

3Dで見せてよ、配給さん!

たとえ催眠映画と分かっていても、つい見てしまうゴダール監督です。ゴダールというだけで映画になってしまう世代ということでしょうか。


1/31(土)公開 『さらば、愛の言葉よ』 予告篇

公式サイト

the idea is simple/テーマはシンプルだ
a married woman and a single man meet/人妻と独身男が出逢う
they love, they argue, fists fly/ふたりは愛し合い、口論し、叩き合う
a dog strays between town and country/一匹の犬が町と田舎を彷徨う
the seasons pass/季節はめぐり
the man and woman meet again/男と女は再会する
the dog finds itself between them/犬は気付くとふたりのもとに落ち着く
the other is in one/他者が個人の中にいて
the one is in the other/個人が他者の中にいる
and they are three/そして登場人物は三人になる
the former husband shatters everything/かつての夫が全てを台無しにし
a second film begins/映画の第二幕が始まる
the same as the first/第一幕と同じようで
and yet not/それでもどこか異なる
from the human race we pass to metaphor/人類からメタファーへと移り
this ends in barking/犬の啼き声と赤ん坊の泣き声で
and a baby’s cries/物語は終わる

と、ゴダールの書いたものらしい文章がストーリーとして掲載されていますが、まるで分かりません(笑)。映画を見ても分かりません。

そもそもストーリー(物語)なんてものは破壊されていますし、ゴダール自身そんなものに興味はないのでしょう。何種類かのカメラで撮ったそれぞれのシーンを好き勝手に(?)切り刻んで遊んでいるんですから、あれやこれや語ろうとしても無駄のような気がします。

ゴダール見てきました!これに意味があるんですからそれでいいんです(笑)。楽しめたらもうけものと思いましょう。

それにしても、3Dで遊ぶことが一番のテーマである(らしい)映画を2Dで上映してどうするんでしょう? 3Dで見せてよ!と思います。

84歳にしてこういう遊びが出来るのもゴダールくらいなものでしょうし、その遊びにつきあってくれるファンが世界中にいるのもゴダールくらいでしょう。