そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

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ナチュラル・ウーマン

監督:セバスティアン・レリオ

(ネタバレ)ロッカーの中にあったもの、それはマリーナがマリーナであるためのもの

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花咲くころ

監督:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス

(ほぼネタバレ)1992年トビリシ、14歳エカとナティアの二人は確かにその時そこで生きていたという映画

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ソニータ

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ

(ネタバレ)ドキュメンタリーとしての問題提起も含めオススメです

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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最新記事

「セッション/デイミアン・チャゼル監督」鬼の目にも涙では甘いのだ!スパルタ教育こそが天才を生むのだ!

見逃していた映画が、運良く二番館で上映されていました。音楽ものですし、「圧倒的」とか「ラスト何分の何とか」とかの言葉が踊っていますので期待は高まります。

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名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。(公式サイト

あれ!? なんだかジャズの話じゃないみたいです。映画自体にも愛がないですね(笑)。

ダンスやバレエの肉体系、音楽でいくならクラシック、それでしたら、まだなんとかなるかもしれませんが、ジャズはスポ根ものに合わないでしょう。音楽学校ではジャズもあんな感じなんでしょうか。

自由じゃないジャズなんて…。

フレッチャーのキャラクターもよく分からないです。単に自分の都合で怒鳴っているだけにも見えますし、いじめ、虐待と言われない「愛」があったのでしょうか。

まあ、たとえ「愛」があると言い張っても、あれが現実なら逮捕ですね。

音楽的にはどうなんでしょう? ラストの何分間も、楽器がドラムということもあり、音量的なパワーは感じられても、音楽的な豊かさはあまり感じられませんでした。

原題は「Whiplash」という曲名で「セッション」ではないのですが、ラストの演奏にニーマンとフレッチャーのセッションがあったとは思えませんし、いずれにしても「セッション」って喧嘩じゃないでしょう。

映画的にも、フレッチャーだけが浮き、ニーマンのお父さんや恋人ニコル(メリッサ・ブノワ)も付け足し過ぎます。

ほとんど褒めるところのない映画ですが、ニーマンのマイルズ・テラー、猛特訓して自らドラムを演奏しているそうです。一部吹き替えもあるとは思いますが、これがドラム初体験だとすれば称賛に値するでしょう。*1

*1:こちらの記事に10年以上のキャリアがあるとありました