ジャック・ケルアック キング・オブ・ザ・ビート

ビートという言葉をどう定義する?共鳴すること、共感することとジャックは答えた

ウォルター・サレス監督の「オン・ザ・ロード」を見て、それまで名前しか知らなかったジャック・ケルアックの「路上オン・ザ・ロード」を読み始めました。

で、その結果は後回しにして、まずはこの映画、これを見るとジャック・ケルアックのことがよく分かります。本人が登場する映像も使われていますし、その他再現フィルム風のものと彼をよく知る友人や作家たちのインタビューで構成されています。

最も印象深いのが、1959年に Steve Allen Show というテレビ番組に出た時の本人の映像で、この映画では最初と最後に使われています。その番組の映像がこちら。


JACK KEROUAC on THE STEVE ALLEN SHOW with Steve Allen 1959

テレビ番組という緊張感のせいか、最初は神経質そうな印象です。「オン・ザ・ロード」をどれくらいで書き上げたかと聞かれて、3週間、7年間の出来事を一気に書き上げたと語っています。さらに、タイプ用紙を入れ替えることで集中が途切れないようロール紙を使ったというようなことを言っています。

How would you define the word ‘beat’?
Sympathetic.

「ビートという言葉をどう定義する?」と聞かれ、「共鳴すること、共感すること」と答えています。

「オン・ザ・ロード」とあわせて見るとなかなか興味深い映画なのではないでしょうか。「ビートニク映画祭」として他にも三作上映されています。ああ、他の作品はもう終了していますね。

で、本の話ですが、実は中程まで読み進んだまま挫折しています。言い訳しますと、この動画を見てその訳が分かりました(笑)。リズムです。動画の後半、ジャック・ケルアック自身が「オン・ザ・ロード」を朗読していますが、流れるようなリズムと力強さ、思わず見入って、聞き入ってしまいます。

このリズムをイメージして再度読み直してみようと思います。