もらとりあむタマ子/山下敦弘監督

これまでの山下監督の作品とどこか違うと感じていたのですが、撮影が芦澤明子さんだから?山下監督は、「苦役列車」で前田敦子に何か感じたんでしょうね。前田敦子フィーチャーのオリジナル脚本(向井康介)ということのようです。


前田敦子主演『もらとりあむタマ子』予告編

という私も、上のリンク先では何も書きませんでしたが、「苦役列車」を見て、素直に「前田敦子」っていいじゃないと思った一人ですので、気になって見てきました。

残念ながら、率直に言って、主役を張るのはちょっと無理なんじゃないって印象です。あるいは、キャラ設定を外しているんじゃないでしょうか、頑張りすぎ感が出過ぎている感じがします。

と言っても、映画は悪くはないですよ。結構面白く見られますし、父親役の康すおんさんなんてとてもうまいですし、写真屋の中学生伊東清矢くん、いい味出してます。

では、前田敦子(なぜか彼女だけ呼び捨て?)には、どんなキャラ設定がいいのでしょうか?

私は、彼女は受けの役者だと思います。懐はかなり深い感じはしますが、決して突っ込みや攻めのタイプではないですね。「苦役列車」で、北町貫多(森山未來)が桜井康子(前田敦子)に交際を申し込むシーンで、何の衒いもなく「いいですよ」と答えたあの表情、あの空気感こそ前田敦子の持ち味だと思います。言うなれば、母性と幼女性を持ち合わせた、今の時代、最も受けるだろうキャラではないかと思います。

全く話は変わりますが、この映画を見ていて、これまでの山下監督の作品とどこか違うと感じていたのですが、あるいはと思うことが見つかりました。撮影が芦澤明子さんだからではないでしょうか?

もらとりあむタマ子

もらとりあむタマ子

  • 発売日: 2016/06/20
  • メディア: Prime Video