そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

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花咲くころ

監督:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス

(ほぼネタバレ)1992年トビリシ、14歳エカとナティアの二人は確かにその時そこで生きていたという映画

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ソニータ

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ

(ネタバレ)ドキュメンタリーとしての問題提起も含めオススメです

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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最新記事

「乱暴と待機/本谷有希子」映画もそれなりに面白かったので許すが、小説(多分芝居も)の方がはるかに深い。しばらくは本谷有希子を読み続けてみよう。

映画「乱暴と待機」が結構面白く、小説版を読んでみました。
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映画より、小説版のほうが私好みです。

細かい違いは、ウィキペディアに詳しいのですが、一番のポイントは、映画はややコメディタッチということでしょうか。確かに小説版でも笑えるところはあるのですが、どちらかというとブラック感が強いです。

それにしても、映画を見てから原作を読む場合の常ですが、映像の持つ力というか、ある種映像の持つ根源的な傲慢さ(?)みたいなものを思い知らされます。どんなに浅野忠信小池栄子の顔を消そうとしても、読む端から、ちらちら、ちらちらするんですよね。勘弁してほしいです(笑)。セリフ部分を読んでいても、あの浅野忠信のわざとらしい台詞回しが耳から離れないんです。

まあ、それはともかく、映画は、コメディ要素を加味した分、原作の持つ重要な点を置き去りにしているような気がします。特に山根英則(浅野忠信)の異様さが茶化されていることで、存在そのものが随分軽くなっていますし、その異様さへの畏怖の念が、番上(山田孝之)の奈々瀬(美波)への執拗さにつながっていることも捨て去られています。

映画もそれはそれとして、そこそこ面白かったからいいのかもしれませんが、原作のトーンを持った映画を見てみたいですね。ああ、というより、そもそも舞台が先にあって小説のようですから、舞台を見たほうがいいってことですね。言うなれば、小説版も戯曲のト書きを極端に詳しく書いたような感じですので、そもそもの原点は舞台(芝居)ということでしょう。

いずれにしても、本谷有希子の感覚と価値観とかはとても面白いです。もっといろいろ読んでみましょう。