ハートブレイカー/パスカル・ショメイユ監督

ヴァネッサファン必見!ロマン・デュリスファンも必見?

ヴァネッサファン(それほどでもない…)としては、見なくてはなりません!

いやぁ〜、ヴァネッサ・パラディ、本当に魅力的な女性です。カメラの角度や表情によって、むちゃくちゃ美しい時から、誰これ?っていうくらい不細工な時まで、あらゆる瞬間が魅力的です。

このばかばかしいお話が、ヴァネッサの魅力で見事に映画として成立しています!って、ちょっと言いすぎですが、いまだ少女的な雰囲気を持つ大人の女性ヴァネッサでなければ、こんな話、とても見ていられないでしょう。もちろん、その点においては、ロマン・デュリスの方も、同様に、茶目っ気のある大人の男性を演じて、とても良かったです。

と書きますと、この二人で持っている映画のようですが、意外にそうでもなく、結構隙なくうまく作ってあります。パスカル・ショメイユ監督、これが長編デビュー作とのことですが、随所にハリウッドを意識しているのかと思わせるシーンもあり、なかなかうまいもんです。導入部、モロッコのシーンを徹底的にわざと(かな?)ダサくしたり、ジュリエット(ヴァネッサ)を口説くためのアイテムにワムやダーティ・ダンシングを使ってみたりと、リアルでダサくなければ(笑)相当なもんでしょう!

公式サイトの監督インタビューを読むと、アレックス(ロマン・デュリス)の姉役のジュリー・フェリエについて「カリスマ性」などという言葉まで持ち出してベタホメですが、確かに、夫役のフランソワ・ダミアンと共にいい味出していました。この二人の役割が大きな映画でした。

ところで、私は歌から入ったヴァネッサファンですが、映画では「橋の上の娘」はもちろんのこと、劇場公開はされませんでしたが、「天使の宿り木」もとてもいい映画でした。廃盤でプレミア価格?