そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

f:id:ausnichts:20180218134735j:plain


花咲くころ

監督:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス

(ほぼネタバレ)1992年トビリシ、14歳エカとナティアの二人は確かにその時そこで生きていたという映画

>>

f:id:ausnichts:20180112160547j:plain


ソニータ

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ

(ネタバレ)ドキュメンタリーとしての問題提起も含めオススメです

>>

f:id:ausnichts:20171107173309j:plain


汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

>>

f:id:ausnichts:20170918200754j:plain


あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

>>
最新記事

ペルシャ猫を誰も知らない

イランという国も、その現在を知ることが難しい国の一つだが、この映画を観ると、「ああ、いっしょなんだ…」と、あらためて思う。

およそポップミュージック=アメリカ的と考えられるからなんだろう、出てくるミュージシャンすべてが、逮捕の危険を感じ、アングラ的活動をしている。と言っても、皆、それほど悲愴的ではなく、逮捕されても、警察を口でまかしてしまうほど、タフだ。

しかし、映画としては、なかなかつかみづらい。いつまでたっても、ドラマ(を描こうとしているわけではない)がどう展開していくのかはっきりしない。アシュカンとネガルが、自分たちの音楽をやるために、ロンドンへの脱出を計画し、また最後のコンサートをやるために、仲間を募ったり、偽造パスポートを手に入れようとするわけだが、その間に、たくさんのバンドが紹介される。そう、まさにバンドの紹介のように、映画は進んでいく。

撮影は...、もちろん室内の撮影はきちんと撮られているのだが、街中の撮影は無許可のゲリラ撮影をしたらしく、映画の半分くらいを占めているのではと思われる、それぞれのバンド演奏の映像は、まるでMTVのように、街の風景や出演者の何気ない映像のカットバックが繰り返される。

まあ、それはそれ、それこそイランの現在が感じられ、悪くはない。

ラストは予想を覆させられた。展開としては当然、アシュカンとネガルの最後のコンサートで盛り上げるのだろうと思っていたら、全くの逆だった。私には、そのことで印象に残る一作となった。

やや見逃し気味だが、あれはネガルの自殺のカットだったのだろうか? DVDを待つ。