そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

f:id:ausnichts:20180509185529j:plain


「パティ・ケイク$」

監督:ジェレミー・ジャスパー

(ネタバレ)青春音楽物語。貧困、差別、女性の自立が主たるテーマじゃないよ

>>

f:id:ausnichts:20180225200955j:plain


ナチュラル・ウーマン

監督:セバスティアン・レリオ

(ネタバレ)ロッカーの中にあったもの、それはマリーナがマリーナであるためのもの

>>

f:id:ausnichts:20180218134735j:plain


花咲くころ

監督:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス

(ほぼネタバレ)1992年トビリシ、14歳エカとナティアの二人は確かにその時そこで生きていたという映画

>>

f:id:ausnichts:20180112160547j:plain


ソニータ

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ

(ネタバレ)ドキュメンタリーとしての問題提起も含めオススメです

>>
最新記事

17歳の肖像

17歳の肖像
「幸せになるためのイタリア語講座」のロネ・シェルフィグ監督の最新作ということで観てきました。ですが、どうも巷では、この映画の話題のほとんどは、主演のキャリー・マリガンに関することが占めているようです。

確かに、髪をアップにし、大人っぽく装った横顔などは、うたい文句通り、オードリー・ヘップバーンを彷彿とさせるところがあり、それなりに魅力的でした。記憶にはありませんが、「プライドと偏見」や「パブリック・エネミーズ」にも出ていたようです。

ただ、どうでしょう、この映画にもっとも必要な、16歳の危うさみたいなものは、あまり感じられませんでした。年上の男と出会うことで、それまで知らなかった世界をいろいろ体験していくわけですが、どのシーンも臆することなく堂々たるもので、実年齢の25歳くらいの感じがしてしまい、目の前に広がる大人の世界に引き込まれ、視野が狭まっていくといった、その年代にしか体験できないだろう、胸が痛くなるような感覚が、そして、それらと裏表の不安や恐れが、私にはあまり感じられませんでした。

そんなことが影響してか、何だか、古い映画を観ているような感じでした。描かれている時代が、1960年頃ということだけではなく、懐かしの名作のような、良い映画だけれども、今に響いてくるものがないというか、もちろん、訴えてくるものがなくちゃいけないと言っているのではなく、映画の中の人物が皆生きている感じがしなかった…みたいなことでしょうか…。まあ、私のような年代を対象につくっていないということなのかもしれませんが…。

「幸せになるためのイタリア語講座」で描かれていた大人の恋愛は、とても良かったんですが、と調べてみたら、1959年生まれですか、ロネ・シェルフィグ監督、10代の恋愛はもう忘れちゃったんでしょうか…(笑)。

甘い感じはよく出ていましたが、少し酸っぱさが足りませんでした。