そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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ブランカとギター弾き

監督:長谷井宏紀

(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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残像

監督:アンジェイ・ワイダ

アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です!

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映画

映画「海街diary」綾瀬はるかさんのうまさが光る映画ですかね

原作は、 吉田秋生さんって方の漫画なんですね。そんなことも知らずに、そういえばカンヌのコンペティションに出品されたなあと思い借りてみました。 パルムドールが「ディーパンの闘い」の年で、「ティエリー・トグルドーの憂鬱」「五日物語 3つの王国と3…

映画「きっと、いい日が待っている」(ほぼネタバレ)50年前、デンマークの話であっても、今の日本に思いを馳せる

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映画「幼な子われらに生まれ」(ややネタバレ)浅野忠信の役作りしない演技が功を奏して

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映画「エル ELLE」(ほぼネタバレ)イザベル・ユペール自身がポスト・フェミニズムと語る、俳優が監督を越えた映画。

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映画「ローサは密告された」(ほぼネタバレ)フィリピン スラムのリアリティは異次元の映画だが、その先は…

つい最近、フィリピン マニラのスラムを舞台にした「ブランカとギター弾き」を見たばかりですが、スラムのリアリティという点では、この「ローサは密告された」は異次元です。 多分ドキュメンタリーを意識しているのでしょう。カメラがかなり動き回ります。…

映画「ブランカとギター弾き」(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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映画(ほぼネタバレ)「歓びのトスカーナ」ではなく、狂気のはての歓び。

「歓びのトスカーナ」ってタイトルに釣られたわけではありませんが(笑)、こんな映画だったんかい!? それにしても、何とも難しいテーマに挑戦したものです。 原題の「La pazza gioia」は、直訳すれば「狂気の歓び」というような意味らしく、pazza は「気…

映画「甘き人生」(ほぼネタバレ)人生相談の母親の台詞が本音なら傑作、でもおおむね駄作

マルコ・ベロッキオ監督、77歳、一体どうしてしまったの!?というくらいの駄作です。 ここリード部分に結論を書くことはあまりないのですが、この映画、語ることがほとんどありません。 と、公式サイトを見てみましたら、原作があるんですね。それも大ベス…

映画「夜明けの祈り」(ネタバレ)実話といいつつ、作られた物語性を強く感じる

アンヌ・フォンテーヌ監督、「オーギュスタン 恋々風塵」「ココ・アヴァン・シャネル」「美しい絵の崩壊」「ボヴァリー夫人とパン屋」と聞けば、ああと思い当たるのですが、なぜか一本も見ていません。 この「夜明けの祈り」は、マドレーヌ・ポーリアックと…

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久々に「新鮮」さを感じた映画でした。 映画の舞台はインド・ムンバイですが、歌も踊りもありませんし、ベタな人情噺もありません。 ああ、歌はありましたね。ただ、いわゆるボリウッド・ダンスミュージックではなく、民族楽器を伴奏にしたプロテストソング…

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「キラキラではなく、ギラギラした青春群像。実話をベースにした“真っ黒な青春映画”が誕生した。『下衆の愛』の内田英治監督と英国人プロデューサーのアダム・トレルが再びタッグを組み、オリジナル脚本で“地方社会”のリアルを笑いたっぷりに描いた異色作。…

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一昨年2015年ベルリンの銀熊監督賞受賞作がひっそり(?)と公開されています。ひっそりと言うのもなんですが、あまり注目されているようにも見えません。 でも、こういう映画がなくなって(見られなくなって)しまうというのも悲しいことで、それこそ、いま…

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(ネタバレ)号泣必死の家族ファンタジー

夏休みということもあるのでしょう、公開される映画がアニメやら若年層向けの恋愛ものが多く、なかなかそそられるものがありません。 そうした中にもきっといい映画があるのでしょうが、見つけ出すのは難しいですね。 で、DVD を数本借りました。 その1本「…

映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」セルゲイ本人には映画では伝わってこない何かがありそう

セルゲイ・ポルーニンが突然ロイヤルバレエ団を辞めると言い出したというニュースは記憶しています。 それ以前からあれやこれや問題児と言われていたとも報じられていましたので、その時は、ふ~ん程度にしか関心はなかったのですが、下の引用の写真のダンス…

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映画「オリーブの樹は呼んでいる」(ほぼネタバレ)寓話的趣きのあるシンプルで過剰さのないいい映画でした

監督のイシアル・ボジャインさん、この映画で初めて知りましたが、スペインではかなり名の通った方のようです。 脚本のポール・ラヴァーティさんは、ケン・ローチ監督の映画で名前を見る程度には知っている方ですが、あらためて IMDbを見てみましたら、1996…

映画「アリーキャット」(ちょっとネタバレ)窪塚洋介×降谷建志は面白く、端役でも柳英里紗は高評価

窪塚洋介さんは魅力的な俳優ですね。 やや影のある危なさでしょうか。 ただ、結構見ている割には、印象に残っている映画は未だに「ピンポン」あたりか、TVドラマでいえば「池袋ウエストゲートパーク」、最近見た「沈黙‐サイレンス‐」のキチジローは、うまく…

映画「作家、本当のJ.T.リロイ」著作を読んでみたくなります 「サラ、いつわりの祈り」「サラ、神に背いた少年」

「J.T.リロイ」 ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」の脚本、そしてまた「サラ、いつわりの祈り」の原作者と言われてみれば、あの頃漠然と見知っていたかもしれないと思うほどには知っているのですが、あらためて、ああ「J.T.リロイ」とはこういうこ…

映画「ボンジュール、アン」(ほぼネタバレ)アメリカ人にはこれが典型的なフランス人なのかな?

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映画「しあわせな人生の選択」(ややネタバレ)私は死にますと言われた周りの人間は大変だという話?

最近では、邦題にいかにもベタな「しあわせ」とか「人生」とかが入っているのに、原題はまったくニュアンスが違う映画はきっといい映画に違いないと分かるようになってきました(笑)。 この映画の原題は「Truman」犬の名前です。 当たりと言えば当たりの、…

映画「残像」アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です

見終わって帰る足取りが重くなりました。 これ、映画としてはもちろん褒め言葉、内容的には、何というのでしょう、むちゃくちゃ重いシーンがあるとか、ドーンと心に響く(響きますが…)とかではなく、そうですね、過去の出来事だとか、他の国のことだとかと…

映画「ありがとう、トニ・エルドマン」(ほぼネタバレ)全裸パーティーの意味するもの、そしてラストカット

「ジャック・ニコルソンが自ら名乗りを上げ、ハリウッド・リメイクが決定!!」というドイツ映画なんですが、この映画をハリウッドでやってどうしようというのでしょう? もう少しスッキリしたコメディタッチの親子ものにはなるんでしょうが、むしろそんなネ…

映画「セールスマン」(ほぼネタバレ)アスガー・ファルハディ監督、「別離」がピークだったかも?

昨年のカンヌで男優賞と脚本賞、今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞しています。 「彼女が消えた浜辺」から見ていますが、どの映画も評価が高く、何かしら賞を取っているアスガー・ファルハディ監督です。 私の評価は、映画の完成度でいえば「別離」、…

映画「トトとふたりの姉」大人たちの身勝手さが際立つ映画だが、子どもたちが同じ大人にならない保証のない世界

公式サイトから引用しますと、この映画は、 「世界各国の映画祭で上映され、本国ルーマニアではアカデミー賞・最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。まるでドラマのよう、けれど本作は現実の世界を映したドキュメンタリーだ。」 ということで、これ、本当に…

映画「20センチュリー・ウーマン」(ややネタバレ)1979年の(アメリカの)女性たちはどう生きたのか?という映画です

マイク・ミルズ監督って、ミランダ・ジュライ監督(?)の夫なんですね。知りませんでした。 マイク・ミルズ監督の映画、初めて見ましたが、ん?「サムサッカー」見たかな? という程度の知識や印象ですが、こういう映画を撮る人なら、結婚はともかく、二人…

映画「海辺のリア」仲代達矢さんありきの映画なんですが、リアであるべきであったかどうか…

日本国内よりも世界で評価の高い、その多くはヨーロッパなんですが、映画祭で受賞したり特集が組まれたりする映画監督がいます。小林政広監督もそのひとりです。ウィキペディア 本作で長編16作目、詳しく調べたわけではありませんが、多分すべて自主制作的な…

映画「ザ・ダンサー」主役のソーコ Soko がいいです。で、リリー=ローズ・デップはどうでしょう?

バレエやコンテンポラリー・ダンスについては多少の知識はありますが、ロイ・フラーさんという方は知りませんでした。 公式サイトに「モダン・ダンスの祖」というコピーが使われており、え? イサドラ・ダンカンじゃないの? と、やや疑問を感じたんですが、…