そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

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ソニータ

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ

(ネタバレ)ドキュメンタリーとしての問題提起も含めオススメです

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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ブランカとギター弾き

監督:長谷井宏紀

(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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「犬猿」(ネタバレ)舞台劇にもできそうな会話劇、面白いですよ。特に江上敬子さんがいいです。

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「RAW~少女のめざめ~」(ネタバレ)スタイリッシュな映像のグロさなしのカニバリズム映画

名古屋での話ですが、この映画、東方面に住むものには地の果てにも感じる(ペコリ)港方面のシネコンの、それも夜7時10分の1回しか上映しないというかなりひどい扱いをされており見逃すところでした。 なのに結構入っていましたよ。 カニバリズムを扱って…

「紙の月」(DVD)宮沢りえさんの映画でした

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公式サイトに「山上たつひこ、いがらしみきおという日本ギャグマンガ界のレジェンドが、原作と作画でまさかのタッグを組んだ超問題作『羊の木』」とありましたので、漫画で共作ってどうやって作業を振り分けるんだろうと思いましたら、いがらしみきおさんが…

「52Hzのラヴソング」ウェイ・ダーション監督、青春恋愛ミュージカルに挑む?

ウェイ・ダーション監督、前作「セデック・バレ」から随分年月が経っていますね。日本公開からは5年です。 あの歴史大作から打って変わって、最新作は、何と青春ミュージカルです。 「海角七号 - 君想う、国境の南 -」が青春映画でしたから、さほど違和感は…

「アバウト・レイ 16歳の決断」(ネタバレ)トランスジェンダーであるレイの決断ではなく、母親マギーの決断

女の子として育てられたラモーナは4歳の頃から性別に違和感を持ち、自分は男の子であると自認し、名前もレイと名乗っています。そして、16歳にして性別移行を決断しホルモン療法を受けようとします。しかし、未成年ですので親の同意が必要、その顛末を描い…

「ロング,ロングバケーション」(ネタバレ)ラストは、老いてくればおそらく多くの人が望むであろう結末というべきか…

イタリアのパオロ・ヴィルズィ監督がアメリカで撮ったロードムービーです。そういえば、前作の「歓びのトスカーナ」もロードムービー的な映画でした。 で、この監督の映画は前々作と2本見ていますが、今、「人間の値打ち」を読み返してみましたら、無茶苦茶…

映画「目撃者 闇の中の瞳」(ちょっとネタバレ)台湾発ミステリー・サスペンス、ストーリーは面白いが…

台湾のサスペンス・スリラーです。 監督のチェン・ウェイハオさんによれば、「台湾映画の主流は、感動的な人間模様や、若者の姿を描いた作品です。それらに比べるとスリラー映画や犯罪映画は数が多くありません。」とのこと、確かに台湾映画と聞きますと、す…

映画「ジュピターズ・ムーン」(ネタバレ)難民、テロ、天使、神、SF、ファンタジー、内容は豊富だけれど…

「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」のコーネル・ムンドルッツォ監督の日本公開第2作です。残念ながら前作も見ていませんし、監督のことも何も知らず、予告編で面白いかもと思い見てみました。 ハンガリーの監督なんですね。ハンガリーと…

映画「恋とボルバキア」井上魅夜さん(すず)を見に行ってきた

日本のドキュメンタリーはあまり見ないのですが、井上魅夜さんという、以前読んで感動した「化粧男子 男と女、人生を2倍楽しむ方法」の著者が出ているということで見に行きました。 初日の1月20日には舞台挨拶にみえていたんですね。知りませんでした。 え…

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公式サイトに「盟友ペーター・ハントケの戯曲を映画化、『ベルリン・天使の詩』以来となる二人の5本目のコラボレーション。」とあるヴィム・ヴェンダース監督の最新作です。 最近の作品としては、かなりドラマくさい「誰のせいでもない」がほぼ1年前、そし…

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「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラ監督の2作目です。見てはいませんが、タイトルとざっとした内容は読んだ記憶があります。 IMDb によりますと、リテーシュ・バトラ監督はインド出身で、それ以前にショートを数本撮っているようなんですが、製…

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昨年2017年のベルリンで審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞しています。 監督のアラン・ゴミスさんはセネガル系フランス人とのことです。パリ生まれですのでフランスで教育を受けて育っているということだと思います。 映画の舞台はコンゴ民主共和国の首都キ…

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映画「グッバイ・サマー」(DVD)

ミシェル・ゴンドリー監督って、早くから割りとビッグな俳優で映画を撮っている印象があり、アメリカの監督だと思っていました。アメリカで映画を撮るきっかけはミュージック・ビデオの評価からのようです。ネット上の MV や PV を見てみましたが発想豊かで…

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クリーピー 偽りの隣人(DVD)

黒沢清監督は(私には)その実力がよく分からない監督の一人です。 特にフランスかと思いますが、誰だったか若手の監督が、フランスでは映画を学ぶ(学校?)際に、日本の監督では北野武監督と黒沢清監督を題材にしているとか語っていたなど、人気があるそう…

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「ル・アーヴルの靴みがき」以来のアキ・カウリスマキ監督です。 映画って、何々三部作というくくり方をする場合が多く、この「希望のかなた」も「ル・アーヴルの靴みがき」と共に「港町三部作」あらため「難民三部作」と呼ばれて(呼んで?)いるそうです。…

映画「永遠のジャンゴ」(ネタバレ)レダ・カテブの演奏シーンはすごい!

2018年です。 昨年何本の映画を見たか数えてみましたらおよそ120本でした。127記事書いていますがDVDも何作品か入っていますからそれくらいだろうと思います。そのうち「おすすめ映画」にピックアップしたのはわずかに9本でした。 「永遠のジャンゴ」ジャズ…

映画「パーティで女の子に話しかけるには」(中途半端にネタバレ)人間臭い宇宙人が逆にパンクかも

2017年、最後に見た映画です。 12月初めから上映されているのは知っていたのですが、「パーティで女の子に話しかけるには」のタイトルからアニメや漫画原作の邦画だろうとチェックもしなかったのですが、ふと公式サイトを見てみましたら、何とも不思議なSFと…

映画「ルージュの手紙」(ネタバレ)人生、「生」があれば「死」があります

チケットを購入する時、ルージュの伝言って言いそうになりました(笑)。 そのあたりを狙ったのかも知れませんが、このタイトル付け、よくないですね。確かにラストに「ルージュの手紙」は出てきますが、それは映画の核心をついているものじゃないでしょう。…

映画「勝手にふるえてろ」(ややネタバレ)意外にヨシカは健全じゃないの?

綿矢りささんと金原ひとみさんが19歳と20歳で芥川賞をダブル受賞し騒がれたのが2004年初めですから、そろそろ14年になります。芥川賞も、意図的かどうかは別にして、時々世間を騒がす(笑)ことをやらかしますが、この二人の受賞時もすごかったです。 ご多分…

映画「MR.LONG ミスター・ロン」(ネタバレ)面白いけれど、(理由不明で)方向性定まらず

こういう企画はどこから立ち上がるんでしょう。面白いですよね。 脚本も SUBU さんとなっていますから SUBU さんなのか、青柳翔を出演させている LDH の森雅貴さんという人なのか、興味のあるところです。 とは言っても、そのどちらの人物にも特別の思い入れ…

映画「女の一生」(ネタバレ)なかなか一筋縄ではいかないけれど、見終われば何かが見えるかも

フランス文学の古典は結構読みましたが、モーパッサンの「女の一生」を読んだかどうかは忘れてしまっています。 読んでいれば、映画が思い出させてくれるでしょう。 ステファヌ・ブリゼ監督の映画は、「母の身終い」と「ティエリー・トグルドーの憂鬱」を見…

映画「ユダヤ人を救った動物園」(ややネタバレ)文部科学省選定映画という意味ではいい映画かも

「否定と肯定」を見た時だったと思いますが、続けざまにナチスものの予告編が流れ、正直なところ、(映画として)こういうのはもういいよと思ったそのうちの一本です。 おそらく、もう1本の「ヒトラーに屈しなかった国王」は本当に見ないでしょうが、こちら…

映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(ネタバレというほどでもないネタバレ)過剰な盛り上げもなくいい映画でした

たまには涙腺を緩めないといけないと思い、ちょっと恥ずかしかったのですが、佐藤健くんと土屋太鳳さんという(私には)好感度の高い二人の主演でしたので頑張って(笑)初日の初回の上映を見てきました。 佐藤健くんファンなのか、内容だからなのか、若い女…

映画「静かなふたり」(ネタバレ)かなりシュールなフランス映画、イザベル・ユペールの娘ロリータ・シャマ主演

エリーズ・ジラール監督って誰だっけとググっていましたら、「ベルヴィル・トーキョー」というなんとなく記憶のある映画が前作とのことで、記憶を辿ってみましたら「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」という企画で上映されていた映画でした。 ただ、…

映画「否定と肯定」(ネタバレ)映画としての出来よりも、裁判や論争の内容が注目されそう

実話をもとにした映画とのことです。 アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件 - Wikipedia にかなり詳しく書かれていますが、こうした裁判があったことも知りませんでした。 ウィキペディアによれば、「イギリス人作家デイヴィッド・アーヴィ…