そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

おすすめ映画直近の4作品

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四月の永い夢

監督:中川龍太郎

(ネタバレ)朝倉あきさんの映画ですね…。浴衣姿にドキッとします。

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「男と女、モントーク岬で」

監督:フォルカー・シュレンドルフ

(ネタバレ)男の感傷物語にみえて、実は女性(たち)の物語かも…。

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「パティ・ケイク$」

監督:ジェレミー・ジャスパー

(ネタバレ)青春音楽物語。貧困、差別、女性の自立が主たるテーマじゃないよ

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ナチュラル・ウーマン

監督:セバスティアン・レリオ

(ネタバレ)ロッカーの中にあったもの、それはマリーナがマリーナであるためのもの

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最新記事

「万引き家族」(ややネタバレ)家族関係が過剰すぎてよく見えない家族の物語かな?

今年2018年のカンヌ、パルムドール受賞作です。1997年の「うなぎ」以来の21年ぶりだそうです。 公開一週間で「興行収入は約12億円、14日時点の観客動員は約100万人を記録」(映画.com)ということらしく、このまま伸びていくかどうかはわかりませんが、受賞…

「Vision」(ネタバレ)河瀬直美監督は本当に山(吉野)を見ているのか?

河瀬直美監督、とうとうスピリチュアルな世界へ行っちゃいましたね。 初期の自主制作と「殯の森」「光」しか見ていませんので、さほど深い意味で言っているわけではありませんが、「殯の森」あたりではもう少し現実世界から何かを見ようとしている感じはあり…

「それから」(ネタバレ)といっても大したネタはないけれど、ほんと、これはラディカル・ホン・サンスだ。

ホン・サンス監督らしい映画だとは思いますが、さすがにこれはやり過ぎではないかという(笑)、そんな感じでした。言い方を変えれば、ラディカル・ホン・サンス映画といったところでしょうか。 ホン・サンス監督の映画は、もう十数年前になりますが「女は男…

「四月の永い夢」(ネタバレ)朝倉あきさんの映画ですね…。浴衣姿にドキッとします。

いい映画ですね。 特に何かが起きるわけでもなく、ひとりの女性の心の揺れのようなものがゆったりと流れていきます。 ただ何も起きないと言っても、いわゆる事件などのドラマチックな出来事が起きないだけで、その女性、滝本初海(朝倉あき)の心の中ではい…

「ビューティフル・デイ」(ネタバレ)音楽がうるさくて映画に集中できない、でも結果よかった?

もうこういう映画はいいよね。 と、思ったんですが、そんなことよりも、この映画、むちゃくちゃ音楽がうるさかったですね。 私だけですかね? ひょっとして、そのせいで映画に集中できず、もういいと思ったとか…? 音楽はジョニー・グリーンウッドさんで、あ…

「海を駆ける」ネタバレしようにも意味不明、ラウがじゃないよ。

一週間ほど前に見た映画ですが、あまりの散漫な終わり方に、そのまま感想も気分も散漫なまま放ってありました(笑)。 この映画を三段階に分けて語るとすると、序盤は面白く、中盤は飽きがきて、後半は意味不明というところでしょうか。あるいは撮影期間切れ…

「ファントム・スレッド」(ネタバレ)ダニエル・デイ=ルイスが映画のバランスを崩している

予告編の「男は女の完璧な身体を愛した」や「オートクチュールのドレスが導く禁断の愛の扉が開かれる」のダサい(ペコリ)コピーと奇妙な抑揚のナレーションに妙にハマり、劇場で予告編が流れる度にぐっと笑いをこらえてきた映画を、ついに見てきました(笑…

「男と女、モントーク岬で」(ネタバレ)男の感傷物語にみえて、実は女性(たち)の物語かも…。

男性監督作品であれ女性監督作品であれ、およそ恋愛映画の大半は男の妄想物語ときまっています(異議は認めません(笑))が、それでも中には、その妄想にしとやかな品位をもって女の存在感を示す映画もあるわけで、この「男と女、モントーク岬で」はその一…

「友罪」(ネタバレ)過去と現在、友情がなければ友罪は生まれない

意識しているわけではありませんが、このところなぜか瀬々敬久監督の映画を続けて見ています。「最低。」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、そしてこの「友罪」です。 それ以前には「ヘヴンズ ストーリー」を見ていますが、代表作と言われている「64」を見て…

「泳ぎすぎた夜」たからくんは、演技(非日常)と非演技(日常)のボーダーライン上にいるようだ

予告編の冒頭に引用されている谷川俊太郎さんのコメント 人間ももともとはけものと同じ生きものだった。言葉がないと、意味の仮面がはがれて、いのちのナマの姿が見えてくる。 が、この映画のある一面をとらえていると思います。 それは、逆にいえば、この映…

「ダリダ あまい囁き」男性との関係を軸にした伝記映画としかいいようがない。

ダリダ? ダリダ? ダリダって、だりだ? って、ことはありません(笑)。ちゃんと知っています。ただ、代表曲は何? ヒット曲は? と考えてもすぐには浮かんできません。 そんな人にはとてもいい映画です。 音楽がいっぱい使われていますし、ああそういう曲…

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(ネタバレ)子役ブルックリンさん(ちゃん)の行く末が気になる…

こういう映画を見て必ず思うことは、「この子の将来は大丈夫だろうか?」ということです。 この子というのは映画の中のムーニーではありません。ムーニーをやっている子役のブルックリン・キンバリー・プリンスさんのことで、こういう映画というのは、家庭環…

「モリーズ・ゲーム」(ネタバレ)ギャンブル映画にみせたフロイト心理学的父娘関係の映画か?

映画のつくられ方って、もちろんドラマやドキュメンタリーといった違いもありますので様々だとは思いますが、(広い意味での)シナリオがあって撮影をして編集をして完成という基本をはずしたものはないでしょう。中には全てひとりでやってしまう人もいるよ…

「ラジオ・コバニ」戦争に勝者などいません。どちらも敗者です。

シリア内戦は、ウィキペディアによりますとすでに7年、未だ収束の道筋もみえない状態(のよう)です。日々の報道でしか知る由もないので、本当のところ何が起きているかを理解することは大変難しく、どんな報道、どんな発言、どんな映像であれ、ある種フィ…

「パティ・ケイク$」(ネタバレ)青春音楽物語。この映画、貧困、差別、女性の自立が主たるテーマじゃないよ

ラップって、こういう言い方をするとラップ好きには怒られるかも知れませんが、ダサさと紙一重のカッコよさみたいなところがありますよね。 この映画でも、MCバトルという交互にラップを(でいいのかな?)競い合うシーンがありますが、必然的に相手をディス…

「マルクス・エンゲルス」マルクス生誕200年の2018年はボーダレスによる細分化で階級なき社会

タイトルを見て、マルクスとエンゲルスを映画化?! って、なんとなく不思議な感じがしたのですが、今年2018年がマルクス生誕200年ということからの映画化だったんですね。漠然と19世紀の人との意識はあったのですが、正確には1818年5月5日生まれとのこと…

「サバービコン 仮面を被った街」(ネタバレ)ジョージ・クルーニー監督の真面目さはこういう映画には向かない(気がする)

脚本にジョージ・クルーニーとコーエン兄弟がクレジットされていますのでどういうことだろうと思いましたら、もともとコーエン兄弟の脚本があり(ウィキペディアでは1986年)、まあ言ってみればお蔵入りしていたものをジョージ・クルーニーが手を加えて映画…

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(ネタバレ)批評的であることはいいけれど、心優しき映画ではないですね

この映画をひとことで言いますと、見ながら「ハイ、ハイ」「ハイ、ハイ」とついつい口をついて出てしまう映画です(笑)。 前作「フレンチアルプスで起きたこと」を見ての、私が感じるこの監督の立ち位置と、この映画の予告編を見ての予想で、見なくてもいい…

「君の名前で僕を呼んで」(ややネタバレ)というほどのネタはなく、ボーイズラブ的美しさの映画かと思う

随分前から予告編をやっていたんじゃないでしょうか、すでに見た映画のような印象です。 それにしてもこの(チラシやサイトの)ブルー、合成でしょうが、Windows Blue のようなブルーで、印象深いですね。ふたりの気持ちの深さのブルーなんでしょうか。 監督…

「さよなら、僕のマンハッタン」(ネタバレ)男の過ぎ去った青春妄想映画だが、あえてお勧めする

あまりのメロドラマに、涙と笑いが同時に起きてしまいビックリ! はたしてこの映画はお勧めすべき映画なのかと迷うような(?)よくできた映画でした。とりあえずは素直におすすめ映画にピックアップしておきます(笑)。 ただし、内容は女性の人格を無視し…

「心と体と」(完全ネタバレ)おお、見応え充分のシリアス系…と、終わってみればラブコメ系!?

ハンガリーの映画です。昨年2017年のベルリンで金熊を受賞しています。 全く知らない監督ですので公式サイトの紹介を見てみましたら、1989年にデビュー作の「私の20世紀」という映画でカンヌのカメラドールを受賞し、その後数本をヴェネチアやロカルノに出品…

「彼らが本気で編むときは、」(DVD)とてもわかりやすい人物配置の家族ファンタジー

DVD視聴ですので今さら言うことではありませんが、生田斗真さんが MtFのトランスジェンダーで、肉体的にも女性に移行した人物を演じています。 日本のメジャーな映画では、おそらくトランスジェンダーの人物が主演の映画はなかったのではないかと思いますが…

「恋する都市 5つの物語」若手中国人監督5人によるオムニバス映画。ウォン・カーウァイを思わせる映画もあり…

若手中国人監督5人によるオムニバス映画です。 プラハ、上海、パリ、小樽、フィレンツェの5都市を舞台にして、それぞれ男女の様々なラブストーリー(的交流)を描いています。 基本的には5つの物語に関連性はないのですが、エンドロールでそれらをうまい…

「女は二度決断する」(ネタバレ)単なる復讐物語にしかみえない。

ファティ・アキン監督の映画は、 「愛より強く」以来、「トラブゾン狂騒曲」というドキュメンタリーをのぞいてすべて見ていますが、本人がトルコ移民二世のドイツ人ということからでしょう、トルコ系としてのアイデンティティに関わる物語がほとんどで、描か…

「ワンダーストラック」50年の時を超えたファンタジー、NYのジオラマは必見!

「キャロル」のトッド・ヘインズ監督ですので見に行きましたが、ちょっとばかり大人には単純すぎますかね。文部科学省の推薦(?)のクレジットが入っていました。 原作者のブライアン・セルズニックさんは児童文学者なんですね。見ていないのですが、「ヒュ…

「ラブレス」(ネタバレ)愛なく殺伐たる風景にみえるけれど、あるいは特異なことでもないかも…

アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、日本語的には記憶しづらい名前の監督ですが、「父、帰る」以来ずっと見ている監督です。 前作「裁かれるは善人のみ」では割とごちゃごちゃいろんな事が起きていましたが、この映画はシンプルそのもの、ある夫婦の「LOVELE…

「わたしたちの家」2017年PFFアワードグランプリ受賞作、見えても見えなくても変わらない

昨年2017年のPFFアワードでグランプリを受賞した作品が劇場公開されています。詳しく調べたわけではありませんが珍しいことなんだろうと思います。それに、そもそもが東京藝術大学大学院の修了作品として制作された映画ということですので、相当注目されてい…

「娼年」(ネタバレ)8割方セックスシーンのコメディのような映画

マジなのか、ふざけているのか、よくわからない映画です(笑)。 ほぼ全編とは言わないまでも8割方はセックスシーン、それも内容はほぼ AVネタですし、映像的にも、XXXXやXXXなんて AVでしかやっちゃいけないことでしょう(笑)。 ただ、笑えるんですよ。 …

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(ネタバレ)We shall never surrender. 我々は決して降伏しない Never! Never!

チャーチルと聞きますと、私は、チャーチル、ルーズベルト、スターリンの3人が座って居並ぶ「ヤルタ会談」の写真がすぐに浮かびます。 あれは第二次大戦も末期、1945年の2月、いわゆる戦勝国が戦後処理を話し合った会談ですが、この映画は、イギリスにとっ…

「ブルー・バタフライ」ドキュメンタリー「健さん」の日比遊一監督が撮った初の劇映画

日比遊一監督という方を知らなかったのですが、名古屋出身でニューヨーク在住なんでしょうか、ウィキペディアには「健さん」という高倉健さんのドキュメンタリーを2016年に撮っており、一昨年のモントリオール映画祭で最優秀作品賞を受賞したとあります…