そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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汚れたダイヤモンド

監督:アルチュール・アラリ

(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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ブランカとギター弾き

監督:長谷井宏紀

(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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残像

監督:アンジェイ・ワイダ

アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です!

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映画「はじまりの街」(ネタバレ)監督の自伝かと思うくらい感傷的で共感は難しい

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映画「ノクターナル・アニマルズ」(ネタバレ)スーザンの今、過去、そして小説の物語が交錯して…(いない)

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映画「汚れたダイヤモンド」(完全ネタバレ)ラスト10分のピエールの描き方が見事

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映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」(ネタバレ)「母をたずねて三千里」かと思いきや、探すべきは父だった

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映画「ポリーナ、私を踊る」フランス製グラフィックノベル(漫画?)の映画化

プレルジョカージュさんが映画監督!?と驚きと期待を持って見た映画です。 アンジュラン・プレルジョカージュさんは、フランスのコンテンポラリーダンスの振付家で自身のカンパニーも持っている方です。 もう30年くらい前になりますが、初めてプレルジョカ…

映画「ポルト」ポルトガルの古都ポルトの(特に夜の)街並みが美しい

監督のゲイブ・クリンガーさんは、「大学で映画学を教え批評家としても活躍するブラジル出身の新鋭。処女作でヴェネチア国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞、本作は長編劇映画初挑戦ながら、ジム・ジャームッシュがその稀有な才能に惚れこみ、製作総…

映画「ブレードランナー2049」(ネタバレ)だからやめなさいって言ったのに…

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囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件(DVD)

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映画「ひかりのたび」父親役の高川裕也が異彩を放っていたことと志田彩良に期待

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映画「あゝ、荒野 前篇」60年代ぽさがうまく現代に融合し、適度にリアル、適度に嘘っぽい。

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映画「ドリーム」白人男性を類型化して描いているのが印象的

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映画「ブルーム・オブ・イエスタデイ」(完全ネタバレ)クリス・クラウス監督、ナチスと性の問題に切り込む

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映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」ぶつ切れで映画にならず

エミール・クストリッツァ監督の新作です。「アンダーグラウンド」は、その濃さ(笑)や斬新さにおいてかなりインパクトがありましたが、なぜかそれ以外の映画は見ていないような記憶で、自分自身ちょっと不思議な感じです。 エミール・クストリッツァ監督は…

映画「50年後のボクたちは」(ネタバレ)冒険が犯罪すぎてノスタルジックにはなりにくいが楽に見られて楽しい

少年たちのひと夏の冒険などの言葉を目にしますと、どうしても「スタンド・バイ・ミー」が浮かんでしまい、あの Ben E. King の曲が耳元で鳴ってしまいます(笑)。 ♫ When the night has come ♫ and the land in dark ♫ and the moon is the only light we'…

映画「ロスト・イン・パリ」(ほぼネタバレ)吹き出すこと必至!邦題は「ラストタンゴ・イン・パリ」のもじりか?

男女がバスケットコートのようなところで寝っ転がってぐるぐる回るシーンを記憶していいますので前作(前々作?)の「ルンバ!」を見たと思っていたのですが、内容をほとんど思い出せませんのでおそらく予告編の記憶が残っているのでしょう。 フィオナ・ゴー…

映画「エイリアン:コヴェナント」(ややネタバレ)展開は1作目とそっくり、違いは創造主まで持ち出して行き詰まっていること

最近はほとんど SFを見なくなっていますが、突然「エイリアン」を見てみようと思いたち、あらためて思い返してみますと1作目は1979年公開だったんですね。 およそ 40年前ですよ! それが未だにシリーズものとして作られ続けているというのは、単に時代性だ…

映画「あさがくるまえに」(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

カテル・キレヴェレ監督、予告編映像ではこの映画が日本初公開と言っていますが、今回配給がついたという意味でしょう。前作の「スザンヌ」がフランス映画祭で上映され、その後単館系で企画上映されています。 「スザンヌ/カテル・キレヴェレ監督」フランス…

映画「ダンケルク」(ネタバレ)名誉ある撤退は敗北にあらずとEU離脱のイギリスを鼓舞する

「ダークナイト」をDVDで見たような気がする程度にしかクリストファー・ノーラン監督を知りません。見たとしてもおそらくヒース・レジャーが急死する直前の出演作という興味だったように思います。 で、何やら漏れ聞こえてくるところでは、この「ダンケルク…

映画「三度目の殺人」(完全ネタバレ)観念が先走っては映画にならない

観念的に作り上げられた映画ですね。 テーマがあって、それをどう表現するかと書き上げられた脚本、映画ということです。一概に悪いというわけではないでしょうが、難しいでしょう。 特にこういう犯罪ものは観念だけでは成り立たないですよ。むしろリアリテ…